こんにちは、伊崎です。
一般的にハンガーは材木を削って形作ることが多いですが、
薄いハンガーの一部は曲げて背中に湾曲をつけることもあります。
一定のカーブで統一されたシャツハンガーは掛けた時の見た目が揃ってとても綺麗です。
メイン材料のブナは木目が均一で曲げに適した材料の一つですが、
無垢の木を曲げるので細心の注意を払わなければなりません。
まずは、材料を蒸して繊維を柔らかくしします。十分蒸せていないと曲がりにくかったり割れたりします。
↓
プレス機で規定のカーブに曲げます。
↓
急激に圧力をかけてはいけません。しっかり曲がるようにゆっくりと圧力を加えていきます。
曲がりが戻らないようにしばらく圧力を掛けたままの状態で冷まします。
↓
曲がりました!一定のカーブで綺麗に曲がっていますね。
この材料を使って一定のカーブで綺麗に湾曲したハンガーを作ります。
中田工芸の湾曲タイプのシャツハンガー2点をご紹介します。
是非使ってみてください。
http://nakatakogei.shop-pro.jp/?pid=53983170
http://nakatakogei.shop-pro.jp/?pid=53983173
ちなみに、材料を蒸す時に使うエネルギーはハンガーを削った時に出る端材です。
端材をボイラーで焼却し、発生する熱を使って木材を蒸し上げます。
中田工芸は天然木を最後まで有効活用して日々ハンガーを作っているのです!