こんにちは、稲葉です。
今日は、何度かご紹介させて頂いている、ハンガーの主力材の「ブナ材」についてご紹介します。
ショールームのご来店されたお客様が、ハンガーラックをご覧になって
「ハンガーにも色々な素材がありますね」と
よく言われることがございますが、実はほぼすべてが、「ブナ材」です。
塗装カラー・塗装方法によって様々な表情を表現できる材料ですので、
本当にアパレルハンガーに適していますね!
ブナの木は、保水力の大変優れた樹木であり、その実が動物の餌になるなど
森にとって良い効果をもたらす為、昔から森の豊かさを象徴する木でもあります。
しかし水分をたっぷりと含む特性上、材料としては、乾燥は難しく、乾燥が十分でないと
ねじれや狂いが生じやすいため、利用価値のない、役に立たない木であると言われてきました。
一説には、「ブナは役立たずの木だ、木として利用価値がない、木で無い木だ」ということから、
漢字で「木偏に無」と書いたと言われています。
現在では乾燥技術が向上し、加工しやすく・仕上げも美しい良材として、様々な
家具や玩具などに利用されるようになりました。
そんな暗い過去のあるブナ材が、ハンガーとなり最先端のファッション業界で活躍していると
思うとなんだか嬉しいですね!
兵庫の本社工場には、ハンガー工場の目印としてブナの木がそびえ立っています(^^)